睡眠時無呼吸症候群(SAS)のご案内|藤沢の睡眠時無呼吸症候群(SAS)|ふじわら駅前ファミリークリニック

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

求人情報

睡眠時無呼吸症候群

成人の場合、いびきをかく人で、1時間に5回以上睡眠時無呼吸があり、日中に強い眠気や集中力低下などがあると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。診断には睡眠検査を行いますが、多く見られるのは、のどが塞がって起こる閉塞型睡眠時無呼吸です。顎が小さいことや肥満が原因となります。

主な治療には、CPAP(シーパップ)という治療器械をもちいる方法、マウスピースを夜間装着する方法と、のどを広げる手術があります。この病気は、日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させるのでできるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

寝ているとき
いびきをかく、呼吸が止まる・むせる、息苦しさを感じる、息苦しくて目が覚める(トイレに起きる) 、寝相が悪い、寝汗をよくかく
起きたとき
頭が痛い、口が乾いている、いくら寝ても疲れが取れない、熟睡感がない、体が重く感じる、起床時にスッキリしない
日中のおきているとき
日中の強い眠気、だるさや倦怠感、集中力の低下、記憶力が低下してきた、いつも疲れている、居眠りで交通事故を起こしかけたことがある

睡眠時無呼吸症候群の原因

一般的な認識として肥満により下顎、首に脂肪が多く付いている男性を想像される方も多いです。もちろんそういった患者層も多いことは事実です。しかし「私はやせているから」「女性や子供のなる病気ではない」と決めつけるのは大変危険です。顎の小さい方や細身体型の若年から中年女性、平均身長・体重以下の成長過程の小児にも見受けられます。一方閉経後の女性や高齢者も罹患リスクは増加します。幅広い層で注意が必要な疾患なのです。

閉塞の型として舌が気道を塞ぐ舌根沈下型や病気(アデノイドなど)によって扁桃が肥大する扁桃腺肥大型、肥満による気道狭窄、女性や子供などもともと気道の狭い全周囲狭窄型、その他混合型があります。

このように睡眠時無呼吸症候群の原因は、骨格に由来する場合が多いです。顔が似ている直系家族がこの疾患の診断を受けているとすればその家族も睡眠時無呼吸症候群である可能性は非常に高いといえます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査と診断

睡眠時無呼吸症候群の検査は睡眠ポリグラフ検査にて行います。指先やカニューレを装着して眠っている間に呼吸状態を測定する検査です。簡易的なものは自宅、精密検査は脳波を測定するため入院(一泊二日)で行うことが一般的です。近年では、眠る場所が変わると眠れないという方や感染リスクが怖いという方のために自宅で精密検査を行える医療機関も増えてきています。

睡眠時に無呼吸のイベントが発生した後、時間差で血中の酸素濃度が下がります。こういったイベントが睡眠中に何回あるかを指標にしたものがAHI(無呼吸低呼吸指数:10秒以上の無呼吸低呼吸数/時間)であり重症度の指標となっています。

検査の結果AHIが5以上であれば睡眠時無呼吸症候群です。一般的には5~15未満は軽度、15~30未満は中等度、30以上は重度の指標となっています。その他にも睡眠ステージ(深睡眠の獲得状況)や血中酸素飽和度の推移などを総合的に勘案して最終的に診断されます。

治療方法

CPAP療法(シーパップ)

寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させて治療する方法です。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、眠気の改善や、血圧を下げる効果が期待されます。

マウスピース療法

軽度な症状に適した治療方法です。睡眠時に、マウスピース(スリープスプリント)を装着し、下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。

初診の流れ

一般的な流れをご紹介いたします。個々の症状や事情により治療計画を作成していきますのでご安心ください。

1

受付・問診票の記入

来院されましたら受付に保険証や診療情報提供書(持参された方のみ)をご提示ください。診療申込書兼問診票をお渡ししますのでご記入いただき、終わりましたら受付スタッフにお渡しください。
※出来る限り詳しくご記入ください。特に他の医療機関にお掛かりの方は受診されている医療機関名、病名、処方内容などお教えください。

2

事前問診

ご記入いただいた問診票をもとに、医師の診察の前に専門スタッフが事前問診を行います。睡眠障害はストレスなどの心の問題のほかに口や鼻から肺までの空気の通り道がきちんと確保できているか等の器質的な問題が密接に関係しています。したがって不眠に関する問診は精神面、身体面に渡り多角的に15分~30分ほどお話をお聞きします。

他院に受診中の方で何らかの処方を受けている場合は事前にスタッフに申し出てください。

3

診察・検査

問診でお伺いした事をもとに、医師が診察を行います。事前問診に加えてさらに深く医師がお話を伺います。お話を踏まえて睡眠薬の作用、睡眠不足が引き起こす諸問題などをご説明していきます。次に個々の睡眠障害に対応するために必要な検査を行います。

4

睡眠検査のご説明

実際の睡眠状態を把握するためにご自宅で行う睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフィー)を行います。専門スタッフにより装着の仕方、正しく検査を行うための注意点の説明、次回の検査結果説明までの日程調整を行います。
今後の治療を行う上で、特に器質的な問題がないかどうかを把握しておくことは治療の幅を広げる上で非常に重要となりますので、出来る限り実施されることをお勧めします。

5

費用について

当院は原則保険診療にて治療を進めていく保険医療機関です。

6

次回の外来の流れ

自宅での睡眠検査を行った後、その結果説明のための外来を行います。その結果によって、治療を開始出来るか、更なる精密検査を行うのかをご相談の上決定することとなります。睡眠検査はご本人では知りえない数値化されたものでご理解いただくまで丁寧にご説明させていただき、しっかりとご納得いただきながら治療に繋げていきたいと考えています。