在宅医療(訪問診療)|藤沢の腎臓内科・人工透析|ふじさわ駅前ファミリークリニック

  • 〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢221-1
FAX.0466-27-3666
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在宅医療(訪問診療)

当院の特徴

  • 24時間365日の緊急時の往診対応
    24時間365日連絡が可能であり、患者さんの体調変化やご家族の不安などに対応します。土日祝日も緊急時も往診いたします。
  • 在宅緩和ケア
    ・慢性疾患や悪性疾患に伴う苦痛や疼痛に対する治療を行い、ご自宅で安心して過ごすためのサポートをします。
    ・緩和ケア研修終了した院長が対応します。
  • 充実した訪問検査
    採血(一部迅速検査も可能)、超音波(エコー)、心電図、SPP、ドップラー血流計などご自宅に居ながら精度の高い検査が可能です。
  • 内科・腎臓内科・泌尿器科疾患への対応可能
    総合内科専門医、泌尿器科など専門医の往診および充実した連携体制をとっております。
  • 末梢動脈疾患(PAD)への連携を強化
    下肢血流が低下した患者さまへ、充実した検査で、病気の進行の早期発見、連携医療機関との連携を図ります。
  • 皮膚疾患への対応
    在宅長期化で生じやすい床ずれなど各種皮膚疾患の診断や治療を行います。

在宅医療(訪問診療)

当院は、通院困難な患者様のために訪問診療を行っております。定期的に(月に1~2回)お宅に訪問し、住み慣れた家で、健やかな毎日を送るお手伝いを致します。わたしたちは原則として、年齢や病名、重症度、社会的状況で診療をお断りすることなく、総合内科専門医・泌尿器科専門医が対応を行います。

当院の訪問診療における治療方針

  • 患者さんが安心してご自宅で生活できること
  • 介護する家族の不安を取り除くこと
  • 家族が介護疲れしないこと
  • 患者さん本人だけでなく、ご家族皆様が幸せに暮らしていけること

対象となる方

  • 通院が困難な方
  • 寝たきり及びそれに準ずる方
  • 認知症や精神疾患をお持ちの方
  • 在宅にて医療処置や管理を必要とされる方
  • 退院後のケアが必要な方
  • リハビリテーションが必要な方
  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血)などの後遺症で障害をお持ちの方
  • 難病や重度障害をお持ちの方

対応可能なこと

  • 痛みのケア 痛みのケア
  • がん性疼痛および各症状の緩和ケア(胸水・腹水穿刺含む)
    *腹水に対するCART(腹水ろ過濃縮再静注法)にも対応
  • 栄養指導・管理 栄養指導・管理
  • 膀胱留置カテーテル・在宅自己導尿・腎瘻の管理
  • 中心静脈栄養を含む点滴の管理
  • 胃ろう・腸ろうの交換・管理
  • 排泄ケア 排泄ケア
  • ストマの管理(腸管・尿路)
  • 呼吸ケア 呼吸ケア
  • 在宅酸素療法/気管カニューレの管理/気管切開カニューレの交換・管理
  • 皮膚のケア 皮膚のケア
  • 床ずれの処置/爪の管理・治療(巻き爪、爪切りなど)
  • 白癬の診断・治療/各種皮膚疾患の管理・治療
  • その他
    オンライン診療(一部の方)
    高次機能病院や連携病院への紹介・緊急搬送
    看取りを含む末期ケア

対象地域

対象地域は、当院を中心に半径16km以内のエリアです。下図、青い園内(半径16km内)です。

対象地域

対象エリア

横浜市泉区全域・戸塚区全域・港南区全域・栄区全域・磯子区全域・金沢区全域
藤沢市全域・茅ヶ崎市全域・鎌倉市全域・逗子市全域・綾瀬市全域
瀬谷区一部・旭区一部・南区一部
平塚市東部・海老名市一部・厚木市一部・大和市一部・横須賀市一部他

受け入れ可能検査

  • 血液検査
  • 動脈血ガス分析・血中アンモニア・PT-INR・Dダイマーpro-BNP・トロップT
  • 超音波検査
  • 心電図
  • SPP
  • ドップラー血流計
    (超音波検査、心電図、SPP、ドップラー血流計は院内設備の説明に飛ぶようにお願いします)

訪問診療の流れ

1.お問い合わせ

直接お問い合わせいただくか、担当のケアマネージャーがいらっしゃる方は、ケアマネージャーにご相談ください。

2.初回ご相談

相談員または看護師が患者様のところへお伺いし、在宅診療について、診療費用などのご説明をさせていただきます。(電話やオンライン通話でのご説明も可能です)
下記をご用意いただけますとスムーズです。

  • 前医からの診療情報提供書(紹介状)
  • お薬の処方箋(薬剤情報提供書)
  • アセスメントシート(担当ケアマネージャーが決まっている場合)

3.ご契約

ご説明に納得していただけましたら、契約となります。
初回訪問日の日程決定、診療申込書、お支払いに関する書類についてご記入後、治療方針や今後についてお話しいたします。
※各種保険証のご用意をお願いいたします。

4.訪問診療開始

定期的に、月2回以上の訪問を行います。
24時間365日医師がおりますので、緊急時の臨時往診も対応いたします。

腹水に対するCART(腹水ろ過濃縮再静注法)

腹水に対するCART(腹水ろ過濃縮再静注法)
(引用:難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注法CART)

CARTとは、腹水症(胸水症を含む)患者の腹水(又は胸水)を採取し、それを濾過、濃縮して、患者に再静注する治療法です。
(腹水穿刺のみの対応も可能です。)

特徴

1.QOLの改善

QOLの改善

全身・栄養状態の改善により、患者のQOLが向上します。

  • おなかの圧ぱくが軽減します。
  • 自覚的苦痛が軽減されます。
  • 腹水の貯留間隔の延長が期待できます。

2.未知の病原体に感染する可能性がありません

献血由来の血漿(けっしょう)アルブミン製剤を補充した場合、未知の病原体に感染する可能性は完全には否定できません。CARTを行った場合 自分のアルブミンを補充する未知の病原体に感染する可能性がありません。

保険適用

難治性腹水症(又は胸水症)の患者さんが、保険適用になります。
月2回まで行うことができます。

施術の流れ

1.腹水採取

腹水採取

採取量:初回の採取量は3,000mLを目安とします。
採取速度:1,000〜2,000mL/hrを目安とします。

【輸液する場合】(採取腹水量-濃縮後腹水量)の1/2〜1/3を目安とし、電解質やアミノ酸を輸液します。

2.腹水濾過濃縮処理

腹水濾過濃縮処理

採取した腹水をご自宅または当クリニックに持ち帰り腹水濾過濃縮処理を行います。

3.濾過濃縮処理後の腹水再静注

濾過濃縮処理後の腹水再静注

濾過濃縮後腹水の静注速度は100〜150mL/hrで行います。

詳しくはhttp://www.cart-info.jp/cart/index.html#cart03をご参照ください。

PADについて

末梢の動脈硬化のため(主に足)、血液の流れが悪くなってしまう疾患です。
PADの中には閉塞性動脈硬化症(ASO)、バージャー病、自己免疫疾患による血管炎などがありますが、高齢者や糖尿病患者の増加に伴い閉塞性動脈硬化症が圧倒的に多くなっています。

PADが疑われる症状

  • 階段を上るときに足が重くなる、あるいは足が出なくなる
  • 朝晩に手足の冷えを強く感じる
  • 手足の冷えが辛く、夏場の冷房が苦手になった
  • 水道水が冷たくて触れない
  • ちょっとした傷や打ち身が治りにくい
  • しつこい水虫がある
  • お風呂から出ると血流の悪い部分の白さが目立つ
  • 厚手の靴下が手放せない

重症度分類

末梢動脈疾患は症状によって重症度別に4段階に分類されます(Fontain分類)。

Ⅰ度
無症状または冷感、しびれなどの自覚症状
Ⅱ度
歩行時に足が痛くなったり、しびれたりして歩行困難になるが、少し休むとまた歩行できるようになる症状(間歇性跛行:かんけつせいはこう という)
Ⅲ度
安静にしていても足が痛む状態
Ⅳ度
足の潰瘍・壊疽に陥ってしまった状態

PADの危険因子

加齢・高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙などに加え、腎不全、透析患者に特異的な危険因子としてカルシウム・リン代謝異常、慢性炎症、酸化ストレス、貧血など。

SPP(皮膚潅流圧)測定

全患者対象に、定期的にSPP測定を実施しています。

SPPとは

レーザーを用いて毛細血管レベルでの血流を測定する検査です。
正常値は80mmHg前後で、50mmHg以下の場合PADが疑われます。
さらに40mmHg以下では、傷が完治するのが困難といわれています。

測定方法

透析中に仰向けになった状態で行います。測定時間はおよそ10~20分。
足裏にレーザーセンサープローブをあて、その上からカフを巻き加圧します。
加圧後に減圧していき、毛細血管の血流がどのくらいの圧で再び流れるかを測定します。

SPP検査で数値の悪化がある場合は超音波検査も行います。